ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.12.27 02:49メディア

藤田ニコルちゃんは分かっている


さきほどテレビをつけて朝食していたら、国会議員の「育休」

の話題が出て、相変わらず偽善的な意見が噴出していたのだが、

藤田ニコルという赤ちゃんみたいな顔した高校生タレントが、

「私の親はシングルマザーです。ちゃんと育ってるから大丈夫」

と発言したのに驚き、感心してしまった。

こういう子から意外にも真実を突く言葉が飛び出してしまうとは。

 

ニコルちゃんは相当苦労をした子らしく、水商売やりながら

育ててくれた母親には恩返しがしたいと思っているらしい。

 

国会議員が率先して「育休」を取れば、国民の間にそれが普及して、

少子化を食い止められるなんて、富裕層の思考パターンである。

国民の1%に過ぎない富裕層を基準に考えたって、少子化は止め

られるはずがない。

 

仮にも国会議員ならば、呑気な啓蒙思想にうつつを抜かす暇が

あったら、中間層の崩壊、貧困層の拡大を食い止める経済政策を

考えることの方が重要だろう。

高度経済成長のころもなかった「育休」が、この時代に普及する

なんてあり得ない。

今の日本はそんなに豊かではない。

貧困層が「育休」を取る余裕なんかあるわけないだろうが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: ゴー宣DOJO in広島「原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?」

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